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元気な川には、たくさんの生きものに交じって"川ガキ"という生きものが生活しています。
水辺に生息するこの生きものは、魚をはじめとする水生生物などが大好きで、岸辺の岩や橋から川へ飛び込んだり、仲間と競い合って泳ぐなど、その生態は様々です。
"川ガキ"の生息地には、決まって「かつて川ガキだった大人」の姿が多く見られる特徴があります。
釣りや井戸端会議などをしながら、川で遊ぶ"川ガキ"をニコニコと笑って眺めているのです。
魚の名前を教えてくれたり、釣りの先生に変身する大人たちは、"川ガキ"にとってみれば、水辺で楽しく安心して遊ぶための大切な人たちといえるかもしれません。
"川ガキ"とは、セミの鳴き声が響きはじめると水辺に現れる子どもたちのこと。
青い空を映し流れる川に身体をおもいっきり浸し、鮎、エビ、ヤマメを追いかけた夏。
川面いっぱいに響く笑い声。
腕よりも太いコイを捕まえ、胸が高まった懐かしい日々は、いまでもニッポンの水辺に続く光景として存在しているのです。


川ガキ[絶滅危惧種]
学名:Homo sapiens sapiens
霊長類ヒト科

【分布】 日本全国に分布する。どちらかというと清流を好み、水生生物の豊富な地域ほど多数の生息が確認されている。ただし水質が良好でなくても、水田やため池などの身近な場所に姿を現すこともある。

【生態】 好奇心のかたまりである。とくに夏期は水辺に姿を現す。魚を捕まえたり、仲間と競いあって泳ぐなど、様々な行動が確認されている。岩や河原で甲羅干しを繰り返し、日が暮れるまで水辺にいることも。ちょっぴりの勇気を持ち、負けず嫌いだったりする一面もある。

【生息状況】 以前は国内の各地に多数生息していたが、近年減少の一途をたどり、絶滅した地域も少なくない。ただし一度絶滅した水辺でも復活させることは可能である。

【生息に影響を与える要因】 ダム建設・河川開発などによる水辺環境の悪化や水質汚濁のほか、水辺を必要以上に危険視する風潮があげられる。社会全体が水辺に対して無関心になったことも、大きな要因のひとつ。