自然のなかで遊ぶということ
“川ガキ”の撮影を本格的に始め、今年で7回目の夏が過ぎました。
この間、たくさんの子どもたちと出会い、話を聞き、ときには一緒に遊び、写真を撮ってきました。
それでも、まだまだ撮り尽くしていないというのが実感です。
身体全体で水辺での遊びを楽しんでいる“川ガキ”の世界を伝えることで、川に関心を持つ人が増えるかもしれない。
撮影を始めた当初は、そう思いました。
でも、いまは別のことを考えるようになりました。
山であれ、海であれ、自然のなかで子どもが遊ぶということは、どういうことなんだろうと。
子どもを巡る暗いニュースに触れるたび、“川ガキ”たちの笑顔を思い出します。
そしてつい、ニュースの先にいる子どもたちと比較してしまう。
なんとなくわかったものもあるけれど、実はわかった気になっているだけかもしれません。
だから来年もまた、各地の川へ出掛けるつもりです。
*旧ブログより*
2004.9/15