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“世代”というキーワード

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エイジ・重松清著・新潮文庫刊

「川ガキ」の撮影を本格的に始めてから、子どもや少年たちの心理状況や、彼らから見た『今』という時代について知りたいという思いが高まっています。
以前は灰谷健次郎さんの小説を好んで読んでいましたが、最近では少年が主人公の小説を多く書いている重松清さんの著作を読むことが増えました。
つい数日前、新潮文庫から出ていた「エイジ」を読み終えたところです。

主人公は、東京郊外のニュータウンに暮らす〝普通のマジメ〟な中学二年生・エイジ。
ある夏、連続通り魔事件が発生し、ついに捕まった犯人はなんと同級生だった—。

と、いう内容の小説です。
読み応えがありました。
少年による信じられない事件が起こるたび、それが唯一のキーワードのように語られる『14歳』という言葉。
その言葉に意味なんかない。

と、いう小説かな。

*旧ブログより*

2004.12/ 9