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Traveling Gallery

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これまでの写真展は、鑑賞者が一方的な「受身」となり、作品を眺めるスタイルがほとんどでした。
展示会場も、音をたて、声を出すことに躊躇してしまう、日常とはあきらかに違う空間。
子どもを連れて足を運んでも良いはずなのに、会場で子どもの姿をあまり見かけないのは、そんなことも関係あるのかもしれません。

「観る者」と「作品」との『距離感』が短いほど、「送り手」と「受け手」とのあいだに存在する『枠』が見えないほど、より作品の世界を身近に感じてもらえるのではないか。

そう思い、今回の写真展では「野外」を中心に、それも「水辺」に近い場所を展示空間にすることに惹かれるのです。

"川ガキ"が元気いっぱいに遊ぶ写真を川を知らない子どもたちや親たちに見てもらいたい。
川で遊ぶ楽しさを羨ましく思い、知り、実際に川で欲しい。
川へ足を運び、川を眺めて欲しい。
写真展がそのきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。

展示空間(Gallery)が全国各地を自由に移動(Traveling)し、またそれを見る観客(Gallery)も作品を探しながら河原を歩く。
釣人や子どもたち、散歩やデートの途中で、作品を見つけ、立ち止まり、楽しんでくれたら、どんなに面白いことだろう。
Traveling Galleryは、主催者だけでなく、作品の前で足を止めてくれたすべての人が主人公になり得る、作品の世界を体現できる可能性を持った写真展だと思っています。

2005.3/27