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「まほちゃんち」展

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まほちゃんち・水戸芸術館現代美術センター

まだ詳細は発表できないですが、来夏、某所で川ガキ写真展を開催することが決まりました。
この某所での展示は、これまで行った川ガキ写真展のなかで最大規模になる予定です。
そのため新たなプリントの追加を行い、展示写真を増やします。
川ガキ写真展を見るのが初めてではない方も、十分に楽しんでもらえる展示空間を目指します。

いまは日々、その写真展のための展示構想を練っているといったぐあい。

そして今日は、川ガキ写真展のヒントが得られることを期待し、水戸市内にある水戸芸術館で開催中の「まほちゃんち」展へ出掛けました。
この企画展のポスターをどこかのギャラリーで見て以来、心惹かれ、ずっと見たいなぁと思っていたんです。

まほちゃんの本名は「しまおまほ」。
写真家の島尾伸三さんと潮田登久子さんのひとり娘として育った彼女は、現在若者に支持されているまんが家のひとり。
ポスターに使われている写真は、約20年前のまほちゃんです。
展覧会のタイトルにあるとおり、今回の展示は、アーティスト一家のそれぞれの作品、身の回りにあるものを一同に集めたものでした。

写真集「まほちゃん(osiris刊)」の作品も、大きくプリントされて何十点と展示されてました。
それら写真を見ていると、そこに写っているのは自分ではないんだけれど、なんだか懐かしい温かな気持ちになってきます。
以下アドレスは、写真集を刊行した出版社のサイトですが、まほちゃんのお父さん・島尾伸三さんのインタビューも掲載されています。
http://www.osiris.co.jp/mahochan.html

まほちゃんの写真以外にも、アジアの写真やルーツである奄美大島へ向かう旅の途中に撮られた島尾伸三さんの作品、潮田登久子さんの冷蔵庫や帽子を写した作品、そしてご夫妻による雑貨類のコレクション等が展示されています。
会期は、来月10日まで。
12/27〜1/3は休館ですが、年始休暇にふらっと何処かへ行きたくなったとき、足をのばされてみてはいかがでしょうか。
おすすめの展覧会です。

「まほちゃんち」展で感じた“あったかな”気持ち。
ぼくの川ガキ写真展でも、そんなあたたかさが伝わるような展示を目指します。
どうぞご期待ください。

*旧ブログより*

2004.12/26

空を見上げ、草むらへ

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東京の山手線車内で、こんな会話を聞いたことがあります。

「最近、カエルって見ないよなぁ」
「少なくなったよねー」
「子どものころは、たくさんいたのに」
「カエルだけでなく、虫とかも最近見ないね」
「いなくなったんじゃないの」

話をしていたのは20代前半の男女ふたり。
カエルの写真が印刷された中吊り広告を見つけての会話です。

ぼくが子どもだったころ。
行動範囲と呼べる場所は、通学路や自宅周辺などがせいぜいでした。
それでも面白いのが、そんな身近な場所でも十分に驚く発見があり、出会いがあった。

今とは比べ物にならないくらいの集中力と時間を使い、生きものを探し遊んだ子ども時代。
なんでもない空き地で、飽きもせずに終日を過ごすことだってできた。
手の届く範囲がすべてだったけれども、その範囲においては、大人顔負けの世界の広さがあったと思います。

大人になった今。
いないと感じたのは、見つけることをしなくなっただけ。

カエルがいなくなったのではなく、カエルのいる場所に出掛けていないだけ。
トンボが少なくなったのではなく、空を見上げる時間が減っただけ。
バッタがいなくなったのではなく、草むらへ近づかなくなっただけ。

生きものの存在に気が付かなくても生活はできるけれど、そういえば最近見なくなったぁと思ったら、探してみることをお勧めします。

*旧ブログより*

2004.9/20

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