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『時代だから』っていうけれど…

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昨日、知人に誘われ、ホームパーティーへ参加しました。
独身者はぼくのほか少数で、ほとんどが既婚者で子どものいる方たち。
親と一緒に来た子どもたちと遊び、ひさしぶりに子どもたちの世界を味わいました。

子どもを狙った犯罪が多発し、それを伝えるニュースに触れるたび、ぼくら大人たちの責任について考えます。
また、そんな状況にある子どもたちのことも考えずにはいられません。
小学校へもスクールバスを導入し、すべての子どもたちに防犯ブザーを持たせることが、安心して暮らせる社会の姿ではないはず。
なるべく管理をしない方向でいけるのなら、それにこしたことはない。
でも、でも、でも。
なんでこんな社会になってしまったのだろう。
答えのない問いを日々考えています。

2005.12/20

なさい星人

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「地球のたまご」での写真展設営のため、浜松へ向かったときのこと。

朝7時に東京駅を発った新幹線車内では爆睡。
静岡駅に停車し、車内が騒がしくなったことで、やっと目覚めました。
でも、まだまだ身体は寝ボケ状態。
再び眠り込んでしまわないように、耳に付けていたイヤホンを外してiPodを仕舞い、なんとはなしに車内に充満する賑やかな話声を聞いていると、通路を挟んだ隣席の声がひときわ目立っているのに気付きました。

隣席に座っていたのは、小さな男の子と女の子と母親の3人。
気になった声の正体は子どもではなく、母親のものでした。

「ペットボトルをちゃんと持ちなさい」
「ちゃんと座りなさい」
「よしなさい」
「やめなさい」
「〜なさい。〜なさい。〜なさい」

母親は1分間に何度も「〜なさい」という言葉を口に出し、その言葉は途切れることなく続きました。
男の子は無邪気なもので、何回も「〜なさい」と言われても、新幹線の旅に興奮し、楽しくて仕方ないって感じ。
ぼくには、子どもたちがちゃんと座っていたように見え、ペットボトルを持っているように見えたんだけどなぁ。
ペットボトルのことで注意された女の子は、少し怒ったような顔で「もういらない」とふてくされていたようでした。

嫌でも聞こえてくる注意や命令を促す言葉のオンパレードに、こちらまでもが気分が悪くなってきます。
「あの〜、一番うるさいのはお母さんなんですけど」と、口に出掛けたところで浜松駅が近いとの車内アナウンス。
日常的に抑制されて生きていくのって、けっこう辛いよなぁ。

2005.9/ 6

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